【どこでできる?】ブランド鑑定を無料でしてもらう方法と選び方

「このブランドバッグ、本物かな?」「ブランド品を売りたいけど、偽物だったらどうしよう…」と悩んでいませんか?中古や正規店以外で買ったもの、譲り受けたブランド品などを持っている人なら、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
この記事がオススメな人
- ブランド品の本物、偽物を見極めたい
- 鑑定サービスの選び方が知りたい
- どこで鑑定してもらえるのか知りたい
ブランド品は高価で価値のあるものだからこそ、真贋(しんがん)確認をしたいと思っている人は多いです。しかし、本物・偽物を素人が見極めるのは非常に難しく、実はプロの鑑定士でも100%見極めることができるわけではありません。
ブランド品が本物か偽物かを判断することができるのは製造・販売しているメーカーのみ。しかし、近年ではAIなどの科学的な分析方法も導入され、専門機関やプロの鑑定士に依頼すれば高い精度で鑑定してもらうことが可能です。
本記事では、買取業務歴が15年以上のプロがブランド鑑定の基礎知識から具体的な方法、信頼できるサービスの選び方まで詳しく解説します。ブランド品の真贋判定に関する不安が解消され、安心してブランド品の購入や売却ができるようになるので、ぜひ参考にしてください。
ブランド鑑定の基礎知識

ブランドの真贋を見極めるために、知っておくべき鑑定の基礎知識は、以下のとおりです。
- ブランド鑑定の目的と重要性
- 真贋鑑定と査定の違い
ブランド鑑定の目的と重要性
ブランド鑑定の目的は法的・経済的・社会的に非常に重要です。その理由は以下のとおりです。
- 商標権および不正競争防止法の侵害回避
- 信用とブランド価値の維持
- 消費者の保護
偽造品を見抜き、流通を防ぐことは、法律を守るだけでなく、取り扱うショップやブランド、業界の信頼性を高め、消費者を保護し、経済の健全性を維持するために極めて重要です。
模造品であることを知らなかったとしても販売すると罪に問われてしまう可能性があるため、メルカリなどを利用するは気をつけましょう。そういったリスクを回避して売却したい場合は買取前に調べてくれる買取業者がオススメです。
真贋鑑定と査定の違い

鑑定と査定は、ブランド品を評価するときによく耳にする言葉ですが、目的や方法に大きな違いがあります。
- 真贋鑑定
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真贋鑑定は主に本物か偽物かを見分けるのが目的。専門家が商品の状態や特徴を細かく調べ、本物かどうかや製造年などの事実を明らかにします。ただし、厳密には本物か偽物かを判断できるのは、製造・販売しているメーカーのみです。
専門の機関で行っている真贋鑑定は資格を持った鑑定士がチェックを行うので精度が高いのは間違いありませんが、100%ではなく万が一の際には返金などの対応を行っています。
- 査定
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買取店や質屋に持っていくと「買い取って貰えた」「買い取って貰えなかった」という声をよく耳にします。一見、本物と偽物を見分けているように感じますが、実は真贋鑑定を行っているわけではなく、販売できるかどうかを判断しています。
つまり、査定は商品の価値や価格を評価するのが目的で、買い取る・買い取らないの基準は買取店や質屋に委ねられています。A店では売れなかったけど、B店では買い取って貰えたということが起こるのはこのように統一された基準がないからです。
真贋鑑定と査定は目的が違いますが、査定という行為の中に真贋鑑定が含まれていると考えるとわかりやすいでしょう。買取店や質屋は模造品を買取・販売してしまうと損害を受けるだけでなく違法にもなります。リスク回避のため、専門機関の真贋鑑定より厳しめにチェックされ、怪しいものは買取基準外となってしまうこともあります。
ブランド品を鑑定する3つの方法

ブランド鑑定方法には、以下の3種類があります。
- 専門機関で鑑定
- 買取店や質屋で査定
- 自宅(自分)で鑑定
専門機関で鑑定
専門機関での鑑定は、ブランド品の真贋を正確に判断する最も信頼性の高い方法。専門的な知識と経験を持つ鑑定士が、高精度の機器や専用ツールを使用して詳細な検査を行います。鑑定士がブランドごとの特徴を理解しているだけでなく、他社から情報などの共有をしているところもあり、最新の製品に関する情報も持っているため信頼できます。

専門機関での鑑定は費用がかかりますが、鑑定結果に対する保証やアフターサポートも充実しているので安心です。専門機関では、鑑定結果の信頼性を裏付ける、公式な鑑定書を発行してもらえます。
買取店や質屋で査定
真贋確認ではなく査定になりますが、買取店や質屋でも鑑定をしてもらうことが可能。状態やブランドなどによっては正規品でも買取基準外となってしまう可能性がありますが、金額をつけて貰えた場合はそのショップでは正規品として認められたと思ってもらって問題ありません。
買取店や質屋では、真贋鑑定を行っていないところが大半。しかし、買取店や質屋は再販して利益を得ることを目的としているため、販売ができない模造品などは買取を行っていません。査定は偽物か本物かを明確に見極めるための手段でないため、真贋鑑定をお願いした場合は断れてしまいますが、査定をお願いすればその買取店や質屋での買取基準でチェックしてもらえます。
自宅(自分)で鑑定
自宅でのブランド鑑定は、専門機関に依頼するよりも手軽に行えます。自宅での鑑定方法には、以下の点などをチェックしましょう。
- 製品の外観を詳しく観察する
- 素材の質感や縫製をチェックする
- ロゴやブランドマークが正しいか確認する
- シリアルナンバーや製造番号を調べる
- 保証書、タグ、箱などの付属品を確認する
さまざまな方法を組み合わせることで、より確実な判断ができます。自宅での鑑定には限界があるため、自信がない場合は専門家に相談しましょう。
有料ですが、スマホのアプリを利用して真贋判定をしてもらうサービスがあります。写真などを送り外部の鑑定士に依頼をかける方法です。大手の買取店なども導入しているので安心。実際に鑑定所へ持って行ったり郵送したりするよりも手軽に鑑定してもらうことができます。
アプリでブランド鑑定を依頼したい人は以下のサイトが有名なのでチェックしてみてください。
≫Check Goodsの公式サイトはコチラ
≫entrupyの公式サイトはコチラ
ブランド鑑定サービスの費用とサービス内容

ブランド鑑定サービスの費用とサービス内容について、知っておきたいポイントは以下のとおりです。
- 鑑定費用の相場
- 鑑定書の役割
- 鑑定書が発行されるまでの流れ
ブランド鑑定サービスを利用すれば、費用はかかりますが、真贋証明や転売時の信頼性向上に役立ちます。オンライン鑑定は比較的安価で、対面鑑定は高めなので、目的に応じたサービスを利用しましょう。
鑑定費用の相場
ブランド鑑定の費用は、一般的に3〜5千円程度が相場です。月額契約などを行うと月に1万円以上かかることもあります。鑑定費用はブランドの種類やアイテムの希少性、鑑定の難易度、鑑定書の有無などによって変動します。
アプリなどを使ったオンライン鑑定を利用すると、5百〜3千円程度のリーズナブルな価格で鑑定してもらうことが可能。鑑定書の発行が必要な場合は、追加料金がかかることが多いので注意しましょう。複数のアイテムを一度に鑑定依頼すると、割引が適用される場合もあります。
オンライン鑑定ではAIなどの最新技術も利用するため、精度は十分高いと言えます。しかし、写真などを利用して鑑定するため、目視で鑑定士が確認するよりは精度が落ちてしまう場合があります。
鑑定書の役割

鑑定書はブランド品の真贋を証明する、重要な書類。鑑定書は購入者や所有者に安心感を与え、商品の価値を裏付ける公式文書となっています。鑑定書の主な役割は、以下のとおりです。
- 商品の真贋を証明する
- 購入者や所有者に安心感を提供する
- 転売や譲渡時の信頼性を高める
- 保険や査定のときの証明書として使用できる
鑑定書があればブランドの正規品としての価値が保証されます。製造年や素材などの商品の詳細情報を示せるため、偽造品対策や詐欺防止にも効果的です。
本物かどうかの100%判断ができるのは製造メーカーのみ。鑑定書は信頼を得るために十分な効果を発揮しますが、鑑定書があるからといって、買取店や質屋に持っていけば必ず買い取ってもらえるということを保証するものではありません。メルカリなどのフリマアプリでも同様です。
鑑定書が発行されるまでの流れ
以下はブランド品の鑑定書が発行されるまでの一般的な流れです。鑑定書が欲しい人はぜひ参考にしてください。
- 鑑定依頼を受付
- 商品の受取
- 商品の調査
- 真贋判定
- 結果の確認と検証
- 鑑定書の作成
- 返送
鑑定する商品の受け渡しは、郵送や直接持ち込みで行われます。鑑定品は専門の鑑定士が目視や最新技術などを使用して細部まで入念にチェック。本物か偽物かの判定が済んだ後、判定内容が正確であるかどうかの最終確認と誤判定でないかの検証が行われ、真贋鑑定の正確性を高めています。
商品の詳細や真贋判定の結果などを記載した鑑定書を作成したら、商品と一緒に依頼者に返送されます。
信頼できるブランド鑑定サービスの選び方

信頼できるブランド鑑定サービスを選ぶときに見るべきポイントは、以下の2つです。
- 鑑定サービスの口コミや評判を確認
- 専門知識を持つ鑑定士の有無
鑑定サービスの口コミや評判を確認
信頼できるブランド鑑定サービスを選ぶとき、口コミや評判は重要な判断材料となります。高評価の口コミが多いサービスを選べば、信頼性の高い鑑定結果を得られる可能性が高まります。SNSでの評判や専門フォーラムやブログでの評価などを確認しましょう。ネガティブな口コミの内容と、頻度もチェックすることも大切です。
少数の悪い評価は避けられないものの、同じような不満が繰り返し見られる場合は注意が必要。身近な人の経験は、より信頼できる情報源となります。長期間安定してポジティブな評価を得ているサービスは、信頼性が高いと考えられます。
専門知識を持つ鑑定士の有無
専門知識を持つ鑑定士がいるかどうかは、鑑定の精度や信頼性に大きく関わる要素。優れた鑑定士は、長年の経験と豊富な実績と専門分野に特化した知識を持っているため、鑑定結果への信頼性が高まります。国際的に認められた資格があり、最新の偽造品傾向に関する知識も豊富だと安心です。
鑑定士の経歴や専門知識が公開されているかどうかも、サービスの透明性を判断するうえで重要なポイント。ブランドごとに専門の鑑定士を配置しているサービスであれば、より細やかな鑑定が期待できます。
無料でブランド鑑定してもらう方法

ブランド鑑定を無料で受けられる方法には、以下の2つがあります。
- ブランド買取専門店(リサイクルショップ)
- 質屋
厳密には、どちらも鑑定ではなく査定。専門サービスによる鑑定で偽物と言われた場合、報告書を発行してもらえる場合があるため、返品・返金や法的処置を購入店に請求することができます。しかし、査定の場合はあくまで独自の買取基準に外れてしまっただけのため、購入店への請求は厳しくなります。
「真贋鑑定をしてください」と依頼すると断れてしまうため、査定の見積もりを依頼するようにしましょう。しかし、鑑定目的だけで持込をすることはモラル的にNG。ブランド品でなくても構いませんが、必ず売却意思のあるものも一緒に持ち込むようにしましょう。
ブランド買取専門店(リサイクルショップ)
ブランド買取専門店では、ブランド品の買取に特化した熟練のスタッフが無料で査定してくれます。お金をかけずにブランド品の真贋判定や状態チェックが行えて便利。店舗での直接鑑定や宅配サービス、出張サービスだけでなく、スマホのビデオ通話機能などで査定をしてくれる買取店もあります。
プロの目線で判定と状態チェックをしてもらえるので、ブランド品の価値を正確に判断できます。買取を前提としたサービスですが、すぐに売却するかどうかを決める必要はありません。複数の店舗で比較して最も高い買取価格を提示してくれる店舗を選びましょう。
≫トラブル回避!宅配買取の危険性と安全に利用する方法
≫バッグを処分するタイミングの見極め方や捨てる方法を解説
質屋
質屋でも無料でブランドの査定をしてもらえます。高級ブランド品の取り扱いに慣れているため、信頼性の高い判定を受けられます。質屋にも専門の鑑定士がいるため、商品の状態や価値を正確に評価してもらうことが可能です。多くの質屋は、幅広いブランドや商品カテゴリーに対応しています。
結果は口頭で丁寧に説明してくれるので、商品の価値や状態がよくわかります。店舗によっては予約不要で気軽に利用できるところもあるため、気軽に活用しましょう。
質屋とは、品物を担保に一定の金利で現金を融資する店舗のこと。質預かりだけでなく、買取や店舗によっては販売も行っています。質預かりは買取とは異なり、期限内に元金と利息の支払いをすれば預かった品物を返却してもらうことができます。
ブランド鑑定結果が偽物だった場合の対処法

ブランド鑑定で購入商品が偽物と判明した場合の対処法は、以下のとおりです。
- 返金や交換の手続きを進める
- 法的措置を検討する
ブランド品が偽物だった場合も焦らずに適切に対処して、交換や返品対応をしてもらいましょう。ただし、鑑定ではなく、査定で基準外と言われてしまった場合は、対応してもらえない可能性があるので注意が必要です。
返金や交換の手続きを進める
返金や交換の手続きを進めるには、まず販売元に連絡して状況を説明することが重要です。購入時の領収書や証明書と鑑定結果の証明書を見せて、返金や交換の要求をしましょう。交渉するときは後々のトラブル防止のため、メールや書面などでやり取りの記録を残すことが大切です。
返金や交換が認められた場合は、決められた手順に従って返金や交換を進めてください。解決に至らない場合は消費者センターなどの専門機関に相談することも検討しましょう。
法的措置を検討する
法的措置を検討することは、偽物のブランド品を購入してしまった場合の対処法の一つです。法的措置では、専門家のアドバイスを受けながら、慎重に対応することが大切です。弁護士に相談して法的な選択肢を確認しましょう。専門家の意見を聞くことで、自分の状況に適した対応方法がわかります。
販売者に対して内容証明郵便を送付し、返金や交換を要求することも効果的な手段です。消費者センターや国民生活センターに相談することで、専門的なアドバイスを受けられます。法的措置を取る前に、証拠の収集と保管が重要です。購入時の領収書や商品の写真、販売者とのやり取りの記録などを丁寧に保管しましょう。
ブランド鑑定に関するよくある質問

ブランド鑑定に関するよくある質問についてまとめました。
まとめ:ブランド鑑定をすれば不安が安心に変わる

この記事では、ブランド鑑定の基礎知識から、鑑定方法の種類や費用、信頼できるサービスの選び方まで解説しました。ブランド鑑定は、購入したアイテムの真贋を確認するために欠かせません。特に正規店以外と購入した場合はチェックしてもらうと安心でしょう。
買取店や質屋を利用すれば無料で鑑定してもらうことができますが、厳密には鑑定ではなく査定です。査定は独自の買取基準を設けて「買い取る」「買い取らない」の判断し価格をつける行為。鑑定書などは発行されないので、効力としてはかなり弱くなります。鑑定書まで欲しい場合は有料ですが専門機関での鑑定を依頼しましょう。
自分が買ったものが偽物でないか心配…という人は査定をしてもらうだけでも安心感があります。もし不要なものがあった際は一緒に査定に出せば査定をしてもらうことが可能です。実際に品物を直接持って行ったり郵送して見せなくても査定は可能なので、気になる人はぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
おわり
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